歩道広々。

ここでお店をやっている間には終わらないだろうと思っていた道路工事がいよいよ終わりに近付いているようで、(本当に?)と疑いつつ、本当に終わりそう。

店舗前の道路(本町通り・1〜2丁目)を電柱のないフラットな道路に改修するという計画がスタートしたのは、ちょうど私がこの物件を借りた年(今から約9年前)。

当初開かれた説明会では、工事による渋滞やそれを回避する流れなどから想定される事業への影響を懸念する声が多く、なんとか最短(4年)で工事を終えるというスケジュールでやっと話がまとまり、工事がスタート。

この地区は「重要伝統的建造物群保存地区」(重伝建)に指定されているため様々な制約があり、例えば建物に関しても勝手に外観をいじることはできず、申請をして許可をもらう必要があります。

当店では基本的に外観には手を入れていないのですが、玄関ドアは手持ちの建具を使おうと思っていたところ、建物自体の歪みがあり工事も難しかったので諦め、重伝建指定前の改装で変えられてしまっていた金ピカの玄関ドアを仕方なくペンキで塗って使うことにしました。アルミの窓サッシも合わせ、塗装に使用するペンキのメーカーや種類、色などの申請をしています。

道路工事も同じように、重伝建であるが故の遺物の調査などが必要だったようで、これ4年で終わる・・・?と心配になるようなスローペースだったのですが、やっぱり終わらずスタートから早8年。

正直なところ急な臨時休業による損害も大きく(補償はない)、とはいえ騒音や振動の中で営業できるようなお店でもないのでどうしようもない、ただただ諦めの数年間でしたが、何はともあれ、電柱も無くなって歩道も広く綺麗になり、とにかく工事が終わりそうで嬉しい、の一言です。

終わってみればあっという間という気がしないでもないですが(そんなわけない)、長い長い工事期間中は急なお休みや突発的な工事等でお客様にもご迷惑をおかけしてしまうことがあったかと思います。変わらずご利用いただいた皆様、本当にありがとうございました。

寒い日が続いておりますので、みなさま暖かくしてどうぞ良いお年をお迎えください。