文明の利器。

こちらが歳をとっていくせいなのかどうなのか、「耐えられない」と思うようになってきた夏の暑さ。

鎌倉に住んでいた時は、当時築70年くらいのボロボロのアパート(駅近希少物件)で部屋にエアコンがありませんでした(物理的にもつけられない)。

湘南地区はそこまで暑いイメージもないかもしれませんが、実際にエアコンなしで10年ほど住めたということは、やっぱりそれなりに涼しかったのか、その当時単純にここまで暑くはなかったのか、理由は定かではありません。

唯一、1シーズンだけ耐えきれない猛暑の日々があり、快眠グッズを色々買ったりしてどうにか凌いでいましたが、あまりにも毎日眠れず、これはもう限界だ!と、週末は熟睡させてもらうためだけに友人の家に転がり込みました。

涼しい部屋で布団にくるまったまま「エアコンって、いいねぇ」と幸せそうに眠る私に、今どきそんなこと言う人いないんだよと呆れてくれる良き友人のおかげで、無事その夏は乗り越えました。

いろんな種類の大きな虫さんと何度も格闘したり、真冬はどう考えても外と同じくらい寒かったり、古さならではの苦労がとてもたくさんあったアパートでしたが、時には廊下をリスが追いかけっこしていたり、夜更かしした日には窓辺で聞こえる小鳥のさえずりと共に朝を迎えたり、ただ暮らしているだけでにっこりしてしまう日常も訪れる部屋でした。

『シン・ゴジラ』で鎌倉に上陸したゴジラによって、踏み潰されましたが。

外に出たくなくなる暑さの中、お立ち寄りいただく皆様、ありがとうございます。早めの時間が過ごしやすくおすすめです。